みずほ銀行システムトラブル

後手に回った見通しの甘さ みずほ銀に問われる“人的ミス”の責任

2011.3.22 21:08

東日本大震災後に大規模なシステム障害を起こしたみずほ銀行は、被災者にとって重要なライフラインである金融の役割をまったく果たせず、混乱を拡大させた。背景には人的ミスがあり、経営陣の退陣にまで発展した平成14年のシステム障害の教訓を生かせなかった。日本の金融をリードするメガバンクの一角としての責任は重大だ。

「口座容量を少なく設定していた人為的ミスだ」

21日夜、東京都内で開いた同行の記者会見で、西堀利(さとる)頭取は障害の原因が同行のシステム運用にあることを認めた。障害のきっかけは、14日に都内2支店の口座に大量の振り込みが行われたこと。その中身は震災の義援金ともいわれる。

「日本が困難に直面しているときにシステムトラブルを起こして申し訳ない」

西堀頭取は深々と頭を下げて謝罪したが、同行の対応は預金者や取引企業の不信感を増幅させた。実際、14日の障害発生後、同行の説明は二転三転した。

15日夜には「システムは復旧した」としたが、16日朝には一転して「直っていない」と訂正。17日にはすべてのATMが停止し、18日には給料が振り込まれなくなった。拡大する一方の障害について、西堀頭取は「見通しの甘さ」を認めるが、業界内では「情報を隠しているようで信用できない」(金融市場関係者)との声も漏れる。

金融業界が恐れるのは日本の金融システムへの信頼が揺らぐことだ。震災で生活資金が必要なのに被災地へ送金できない事態が露呈し、邦銀のシステムは脆(ぜい)弱(じゃく)との印象が強まった。

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みずほ銀は給与振り込みが集中する25日に備え一部業務を他行に委託するが、給与データ移し替えに手間取る恐れもある。決算期末の企業決済も控え、混乱が続く可能性は十分にある。

14年のみずほフィナンシャルグループ(FG)のシステム障害では旧3行の元頭取3人が引責辞任した。全国銀行協会は22日、4月に予定していた西堀頭取の会長就任を延期すると正式発表したが、今後は当然、みずほ銀トップとしての責任が問われる。(山口暢彦)

私もみずほ銀行口座に入っている。もちろん、会社のお給料もこの口座に振り込まれる。今回の東日本大震災によってシステム障害発生したことをNewsで聞いた時は、この銀行に対する不信感がますます強まった。自分の口座振り込みが大丈夫かは近々早くもマイ通帳に記帳せねば!

以前、旧富士銀行と旧第一勘銀、日本興行銀行が合併した頃にも大規模なシステムトラブルがあった記憶がよみがえる。この頃、私が入っていた銀行は三井住友だったので、この出来事は正直いって他人事にしか思えなかった。しかし、このトラブルがすっかり落ち着いた数年後、引越しなどの都合によって三井住友銀行口座をやめ、このみずほ銀行口座に新規で入った。それからしばらくの間は何とも無かったが・・・。

また、二度目のシステムトラブル起きてしまい、やはり、みずほ銀行に変更した自分が愚かだった・・・。この銀行つまり、みずほファイナンシャルグループがこんな酷いとは思わなかった。当時、みずほ銀行と改めてスタートした矢先に起きたシステムトラブルも各旧銀行の主導権による原因が大きかったらしいし、今でもグループ内での関係に問題があったわけである。これでは、以前と同じ繰り返しだ!人的ミスを何度もするなら、最初から無理やり旧銀行を寄せ集めて一つの大きなグループに誕生すべきではなかったのだ。あの当時、ただ無条件に合併するよりも全てリセットしておけば良かったのだ。ただ、各旧銀行には大企業などが抱えていたのでそうは出来なかったのだろうね。何だか天下の東電内部事情と全く変わらない。

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