よく土木・建築で使われるセメントがこんなに危険性があることに、某きっかけで知りました。(ご存知の方はこのブログを省いて下さい。)一般家庭でも、例えば一軒家に限り、花壇のレンガやブロック塀、お庭の通路のタイルなどの補修でセメントを利用することもあるでしょう。そのセメントはこんなに人体へ危険であることは驚きました。
日常のセメント(Cement) について忘備録
私自身は物理や化学などの分野については全く詳しくありませんが、セメントについての情報を集めて簡単にまとめてみました。
セメントの歴史
セメントの歴史はかなり古いそうです。古代ピラミッド作りにも何とセメントが使われ、古代ギリシャや古代ローマでも水路や道路の工事でも使わていました。
下記はWikipediaの歴史より一部引用したものです。
セメントの利用は古く、古代エジプトのピラミッドにもモルタルとして使用されたセメント(気硬性セメント)が残っている。水酸化カルシウムとポゾラン(英語版)を混合すると水硬性を有するようになることが発見されたのがいつごろなのかは不明だが、古代ギリシアや古代ローマの時代になると、凝灰岩の分解物を添加した水硬性セメントが水中工事や道路工事などに用いられるようになった。そういった時代には自然に産出するポゾラン(火山土や軽石)や人工ポゾラン(焼成した粘土、陶器片など)を使っていた。ローマのパンテオンやカラカラ浴場など、現存する古代ローマの建物にもそのようなコンクリート(ローマン・コンクリート)が使われている。ローマ水道にも水硬性セメントが多用されている。ところが、中世になるとヨーロッパでは水硬性セメントによるコンクリートが使われなくなり、石壁や石柱の芯を埋めるのに弱いセメントが使われる程度になった。
現代的な水硬性セメントは、産業革命と共に開発され始めた。これには以下の3つの必要性が影響している。
- 雨の多い季節に建物の表面仕上げをするのに水硬性の漆喰が必要とされた。
- 海水にさらされるような築港工事などで水硬性のモルタルが必要とされた。
- より強いコンクリートの開発。
セメントを一番最初に開発した人は当時としては凄い知識だと思います。産業革命以降は、現代のようにコンクリートなどの水硬性セメントへ開発されましたが、その分人体的なデメリットもあります。
セメントの危険性
つい数年前、某女子アイドルグループが撮影中に怪我をする程の事故が起きてしまいました。事故の原因は、撮影中にセメントがメンバーの髪の毛や肌に付着し、その後、洗い流した際に火傷を起こし、皮膚疾患等を発祥したことのようです。
本来は泥を被って罰ゲームを受けるはずだったそうですが、番組のプロデューサーが、セメントを頭かかぶるほうが面白いだろうと安易にセメントを使ったそうです。何でも無知というのは本当に恐ろしいです。
セメントは何と!火傷・皮膚疾患・発がん性などと意外にも人体に危険なものだったことを知りました。
セメントの注意点について
まず、一般社団法人セメント協会より『セメント系固化材の取り扱い上の注意点(5)』を参考にしました。
(5)安全衛生上の留意点
各メーカーより、「製品安全データシート(MSDS)」が提出されているので、使用前には必ずお読みください。
セメント系固化材は、水に濡れると水酸化カルシウムを生じ、強いアルカリ性を呈し、皮膚・目・呼吸器等を刺激したり粘膜等に炎症を起こす場合があります。特に目に入った場合は、速やかに水で洗浄し、専門医の診察を受けてください。また、六価クロムに対して過敏な場合は、セメント系固化材を使用するとアレルギーを起こす可能性がありますのでご注意ください。ご使用に際しては、適切な保護具(手袋、長靴、保護めがね、防塵マスク等)を着用するようにしてください。
もし、個人でセメントを使う機会があれば、上記の注意点の通りに必ず手袋、長靴、保護メガネ(ゴーグル?)、防塵マスクなど着用し、服装も皮膚に付かないような(汚れても問題ない)作業用服を着用することを理解しました。
万が一、セメントを浴びてしまった場合は、すぐにシャワーなどを浴びず、まずは全身を掃除機で吸い、それから大量の水で流すのが良いとのこと。とにかく、セメント(強アルカリ性)は水を含むことにより、膨大な熱を発する性質を持つため、大火傷の原因となるからです。
余談
普段のコンクリートの道路(アスファルト)も、今のような真夏となると、かなりの高温(50〜60℃)となるので、特にペットを飼われている方にとっては一番気を使うところだと思います。
セメントに関連して、セメントで作った一見オシャレな植木鉢があるそうですが、やはり非常にアルカリ性の強いコンクリート鉢はとても植物にとっても悪影響を及ぼすみたいです。
いずれにせよセメント系の置物や雑貨も注意した方が良さそうですね。
ブログを見て下りありがとうございました🌼
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