いつどんな仕事に就くか分からない! 『3K』について他人事ではないかも

世間の人々の大半が敬遠される仕事、それは『3K』です。ご存知の通り、「きつい」「汚い」「危険」の3Kが付く職場では当然の如く離職率が高いのが現状。しかしながら、様々な事情があってこれらの仕事をせざる負えない人たちも多く、その大半は中高年の人たちが殆どです。20代〜30代の若者に人気が無い仕事なら採用されやすいもの。

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『3K』の仕事についてじっくり考えてみる

ニュースで気になった記事『<新幹線清掃>「ハーバード経営大学院」の必修教材に』

今朝、ネットニュースを観て一番気になった記事があります。9月2日の朝8時頃に配信した毎日新聞の記事より、新幹線の清掃について「ハーバード経営大学院」の必修教材になったことについて深い関心を示したからです。まず詳細についてはこう記されています。

 ◇JR東グループ会社「テッセイ」 「奇跡の7分間」と話題

【ワシントン清水憲司】手際の良い新幹線清掃で知られるJR東日本のグループ会社が、米ハーバード大経営大学院(ハーバード・ビジネス・スクール=HBS)の必修教材として採用される。短時間で清掃を終える姿がメディアで「奇跡の7分間」と話題になり、HBSも「経営者のあるべき姿を示した事例」と評価、次世代のビジネスリーダーに学んでもらうことにした。

取り上げられるのはJR東日本テクノハートTESSEI(テッセイ)。東北、上越などJR東日本が運営する新幹線の清掃作業を請け負っている。

JR東の新幹線は、折り返しの東京駅で12分間停車するが、乗客の乗降時間を除くと、清掃に充てられるのは7分間。この間に従業員はテーブルや床、トイレの清掃、忘れ物の確保、座席の方向転換などの作業を終える。テキパキと作業する姿を米CNNなどが取り上げ、海外でも話題になった。

同社は約10年前まで苦情が多く、従業員の士気も上がらないなど問題を抱える企業だった。「きつい」「汚い」「危険」の3K職場で離職率が高く、トラブルを減らしたい上司は叱責で現場を押さえつけるばかりで、従業員が萎縮する悪循環に陥っていた。

それを立て直したのが、2005年にJR東から経営企画部長として送り込まれた矢部輝夫さん(69)だった。矢部さんは旧国鉄に入社後、約40年間にわたり運行の安全対策を担当。清掃は畑違いだったが、着任すると「現場が『自分たちはダメだ』と思い込んでいる」ことは分かった。そこで、制服をレストラン風の明るいデザインに変えたり、車両を従業員が清掃の技量を見せる「新幹線劇場」と呼んだりして職場の雰囲気を一新することから始めた。

「夏はアロハシャツを制服に」「帽子に花飾りをつけたい」と、現場で相談した提案には「ノー」を言わず、仲間の良いところを報告してもらい、幹部登用にも道を開くことで士気を高めた。一方、遅刻を重ねるとボーナス減額など信賞必罰も徹底し、サービスの質向上につなげた。

HBSは、テッセイの事例を、管理強化だけでなく、従業員の意欲を高めて生産性を改善させたと評価。昨年5月から選択教材として扱ってきたが、豊富な事例を通じた授業を重視する同校内でも学生の反響が大きく、必修化が決まった。今秋から約900人の学生がテッセイの事例を議論しながら企業経営やリーダーシップのあり方を吸収していく。

教材には、担当教官のイーサン・バーンスタイン助教授(40)が従業員から直接聞き取った生の声も盛り込んだ。

バーンスタイン氏は「入学してくる学生の中には単純に、リーダーシップとはコントロールすることであり、金銭的な動機付けでほとんどの組織の問題は解消できると考える者もいる。矢部さんはもっと進んだ手法を採用した。学生は多くのことを学ぶだろう」と期待している。

この記事をみて、新幹線清掃がこんなに大変だと思いませんでした。乗客を待たせている間に短時間できっちり清掃は確かに想像するだけでキツそうだと感じます。そこでプロジェクトを立ち上げてリーダーとなった矢部輝夫さんのアイデア、実行力、責任感が素晴らしいと思います。

新幹線清掃のみ限らず、3Kと呼ばれる仕事の代表は建設や土木といった肉体労働、介護士や看護師などですが、結局は安い賃金の割には労働環境が悪いことも含まれています。しかし、その中でも矢部輝夫さんのような良きリーダーが一人でもいれば、どんなハードな仕事であってもモチベーションが上がるのではないでしょうか。また、労働条件を整えることによって、職場の人間関係にも良い影響を与えるのではないかと思います。

個人の過去の体験談 『一見単純な本の仕分け作業の裏側』

ちょうど3年前(2013年頃)ですが、今の時期である9月頃から3ヵ月間は本の仕分け作業のパート(週3日5h)をしていました。埼玉県新座市には大手出版関連の物流センターが多くあります。私自身は本が好きですから、軽い気持ちで某会社のパート募集を応募しました。

すぐ採用されたものの、現実は甘くありませんでした。短時間のパートでさえキツイ世界でした。今思えば『3K』の対象となるのではないかと思います。事務所以外は冷暖房のない砂埃だらけの各倉庫、私が入る前はこの年は厳しい猛暑だったため、従業員の中では熱中症患者が出ました。その各倉庫には必ず現場のリーダーとフォークリフト担当のサブリーダーがいます。ただ、リーダーとサブリーダーによっては従業員に対する態度や指示の仕方はまちまちでした。私が仕事した現場のリーダーは最初の挨拶と仕事を案内しただけで知らぬふり、一方サブリーダーは新人に対しては態度が冷たく、長く仕事しているベテランたちにはペコペコしているといった感じです。

本の仕分け作業に関しては一見単純なようですが、本の種類よって仕分け方があったり、仕分け済みの重ねた本は何処の所定のパレットに置けばいいのか?先輩の人に聞かなければ分かりません。さらにパレットに溜まった本はどんどん形を整えて大きなラップでしっかり巻き固定します。これも、やり方が決まっているのでコツをつかむまでは時間が掛かりました。一つにまとまったパレットは、サブリーダーが操作しているフォークリフトによってどんどん運び出し、所定の位置へ積み上げていきます。倉庫は事故が付きもの。いつ何処で自分たちの身に突然フォークリフトに引かれてもおかしくない危険な所です。

また、手や服も汚れるので軍手と前掛けは必需品。それでも、毎日作業していると手袋はボロボロ、手袋を2枚重ねなても手の汚れが残ります。たまに、木製パレットの細かいとげのような破片が手や指に刺さっていることもありました。作業に慣れない間は、腕から肩が痛くなる、足腰も疲れます。

その上、ショッキングなことに、面接やパートの契約時には時給850円となっていましたが、会社側のミスで時給800円とマイナス50円を下げられてし まったことです。こんなことは普通はあり得ないことです。おまけに給料は今時の銀行振り込みではなく、月2回の手渡し給料でした。まるで高校生くらいの日 払いバイトと大差はありません。これについては今でも驚いています。

さらに、今の時代はネット社会ですから、紙市場が急速に落ち込んでいます。そのため、各出版の物流業界の競争が厳しくなり、私が仕事した現場にも大きく影響を及ぼし、仕分け作業を素早く数を熟さなければいけないルールでした。もちろん、いい加減でもダメです。これは一人の先輩の人から聞いたお話しですが、一昔、かつての現場の雰囲気は和やかでのんびりペースで作業が出来たそうです。しかし、大きく状況が変わり、周囲の間でギクシャクするようになったのです。私が入った頃はちょうど最悪な時期と重なり、同期で入ったもう一人のパートさんは一か月足らずで辞めてしまいました。もう一人のパートさんが辞めた主な原因は、作業中に私たちが二人で仲良く仕事をしていると先輩たちに干渉されたり、私がいなかった日にサブリーダーに怒鳴られたこと、先輩たちのある一言で彼女の心に傷を負ったこと、倉庫によっては指示の仕方に差がありすぎてショックを受けたことなどが重なり、それが大きなストレスとなって心身共に体調を崩してしまったからです。

残った私は次の条件の良い仕事が見つかるまでは、3か月間ここで何とか忍耐しました。しかし、晩秋11月になると倉庫は冷え込みます。暖房がないかわりに、灯油の大きな温まるヒーターをつけて作業しました。ヒーターから離れるととても寒いです。このままずっとここで真冬が訪れたら風邪をこじらせる程の体調不良になる可能性があり、健康面と経済面での危機感が強まりました。一刻も早く冷暖房設置の職場を求め、ギリギリセーフの12月で派遣先の事務職が決まり、あの労働環境最悪な倉庫から脱出しました。

これからどんな仕事に就くか分からない

大半の就職や転職先は事務職系を望む割合が多いと思います。しかし、求人倍率が高くて、企業側が求める人材はどうしても素直に聞く若い人を優先する所がいまだに多く感じます。政府では年齢制限を禁止しているはずなのに、それを守っていない企業の方が多数です。

中高年の事務職で採用する確率は限らており、よっぽどの高度なスキルでない限り、決まるまでは時間が長く掛かります。だから、事務職以外に人手不足のサービスやガテン系などの視野を入れる必要があるのです。先程、私個人の体験も含めた倉庫作業、清掃業、ライン作業など一見単純な仕事の求人募集は沢山ありますが、実際に決まれば単純作業であっても必ず何かしら即戦力を求められます。例えば、過酷なホテルのベットメーキングも一つの例だと思います。次の客のチェックインまで限られた時間、各部屋(各階につき12室〜14室くらい)ごと丁寧で素早く清掃を熟さなければクビにする職場もあると某サイトで知りました。

アラフォーの自分自身も、今は短時間のパート先を探している最中です。これからどんな職業に付くかも分かりません。もしかしたら就くかもしれない『3K』の仕事も他人事ではないことを強く認識しています。

最近では『新3K』といって、ホワイトカラーでも深刻な問題が起きています。休日がなくて、毎日のように残業、給料が安い、精神的にきつい状況に追い込まれるケースのことです。こちらの方も注意したいと思います。

ただ、どんな職種であれ、自分の能力と一致、自分でも続けられる仕事でなければ道を開くことは出来ません。仕事・職場探しはある程度慎重に選ぶ必要があると思います。

ブログを見て下りありがとうございました🌼
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