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青い花の中には危険な花もある
美しい青い花の種類はネットで調べると沢山あります。しかし、青い花の中にはとても危険な花も存在します。それは、よくサスペンスドラマでよく毒殺のシーンにある有毒植物のトリカブトです。実際、ドラマのような事件は古い過去で実際にあったようです。しかし、トリカブトについて調べると奥が深いことも沢山ありました。
トリカブト
トリカブトとはキンポウゲ科トリカブト属の多年草。(別名:カブトギク、カブトバナ、アコニツム)生息地は世界中にあり、世界では約300種類、国内だけでも約70種類が存在します。また、ドクウツギ、ドクゼリと並ぶ日本三大有毒植物の一種。山形県で「トリカブト」を山菜の「ニリンソウ」と誤って誤食し、中毒死した事故もありました。とくに、春の山菜を採りに行く方、現地で宿泊先などで山菜を食べる機会がある方は注意した方が良いでしょう。念のため、以下の参考リンクを載せてみました。
≪参考リンク≫
厚生労働省
東北大学大学院薬学研究科
花言葉
トリカブトにも花言葉があります。フランスの花言葉で「あなたは私に死を与えた」、他に「復讐」「人間嫌い」「厭世家」など猛毒なだけに怖い言葉が使われていますが、逆に良い言葉「騎士道」「栄光」も使われているそうです。英語で「monkshood(修道士のずきん)」や「helmet flower(兜の花)」と呼ばれ、花言葉の「騎士道」「栄光」は兜に由来します。
トリカブトにちなんだ『附子』
狂言の『附子(ぶす)』
私が確か小学6年生の頃、国語の授業に狂言の『附子(ぶす)』というものがありました。用事に出かける主人が、太郎冠者と次郎冠者を呼び出し留守番を言いつけます。主人は桶を指し示して、この中には『附子』という猛毒があるから注意せよ、と言い置いて出かけるというあらすじです。ちなみに、不美人の「ブス」というのは、トリカブトの毒で、神経がやられ、顔が醜い表情になるからだといわれているそうです。
世界大百科事典 第版の解説(引用)
ぶす【附子】
狂言の曲名。太郎冠者狂言。大蔵,和泉両流にある。用足しに出かける主人が,太郎冠者と次郎冠者を呼び出し留守番を言いつける。主人は桶を指し示し,この中には附子という猛毒があるから注意せよと言いおく。主人が出かけたあと,2人がこわいもの見たさに桶のふたを取ってみると,中に入っていたのは砂糖なので,2人は食い平らげてしまう。そして,その言いわけのため,主人秘蔵の掛軸を破り,台天目茶碗を打ち割る。やがて主人が帰宅すると,2人そろって泣き出し,留守中に居眠りなどせぬように相撲をとるうちに,たいせつな品々をこわしてしまったので,死んでお詫びをしようと猛毒の附子を食ってみたが,まだ死なないと報告するので,怒った主人は2人を追い立てる。[su_label type=”info”]参照[/su_label]※狂言「附子(ぶす)」は黒砂糖が生附子(トリカブトの根から採った汁を日に晒(さら)して作った毒薬)に似ているのを、うまく利用した狂言。(alic)
「あおげ、あおげ」「あおぐぞ、あおぐぞ」小学6年の教科書引用
漢方薬としての『附子(ぶし)』
一方、トリカブトの別名『附子』の読み方”ぶす”は猛毒の反面、”ぶし”と読み方を変えると漢方薬としての用途があるそうです。または烏頭(うず)とも言うらしいです。生薬には乾燥させた子根を用います。主な効能は新陳代謝機能UP、神経痛・リューマチなどの特効薬、利尿、強心、鎮痛、鎮静などに効果があり。
参考の専門サイト
wikipedia附子
iKANPO
寿元堂薬局
タケダ健康サイト
猛毒のトリカブトは怖いばかりではなく、益とする用途もあるということでちょっと見方が変わったような気がします。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
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