スペイン語を楽しく独学【興味深いスペイン バスク地方】

Hola!¿Cómo estás?(オラ!コモ エスタス?)スペイン語を一から学んでから約1ヶ月少々経ちました。語学以外に本国や中南米の歴史・文化を色々と調べれば調べる程、スペイン語圏独自の奥深さを教えられます。スペイン本国でさえ、地方によって言語の違いにも驚き、特に興味深いバスク地方について少し知りたいと思います。

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スペインにあるバスク地方ってどんなとこ?

スペインの歴史・文化を調べたり、現在放送中の平岳大さんとジン・タイラさんが出ているか『旅するスペイン語』を観ていくうちにスペインのイメージが大きく変わりました。平さんたちが旅している地域は北スペインのバスク地方が主です。バスク地方はちょうどフランスと国境にあり、の両麓に位置しています。

お恥ずかしいことに、今までスペインのイメージと言いますと「情熱」、「フラメンコ」、「闘牛」などを連想するのみでした。これは南スペインのアンダルシア地方をイメージしたのみらしいです。本国は元々他民族国家であり、南北によって言語・文化が異なるため、内部ではあちこち独立問題を抱えているようです。過去にバスク地方では過激派による独立運動を起こしていました。

しかし、バスク地方は大西洋とピレネー山脈を挟み、スペインとフランスの良いところ取りに位置し、食文化もミシュランの星が16を誇る世界一の美食地域でもあるそうです。

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バスクの地方のシンボル

バスク地方の独自の国旗はイクリニャ(スペイン語: Ikurriña、バスク語: Ikurrina)という赤に緑の斜め十字と白の十字です。

<前略>
赤はバスク人を、緑は「ゲルニカのオークの木」を、白の十字はカトリックの信仰をそれぞれ意味している。バスクの伝統的な議会は「ゲルニカの木」の下で開かれたことから、「ゲルニカの木」は伝統的な法や民族の自治・自由といった価値を象徴する。

Wikipedia イクリニャ 特徴

もうひとつのシンボルは、ラウブル(バスク語:Lauburu)というバスク十字とも呼ばれるものがあります。

Photo by Esquelas Online .com

最新放送の旅するスペイン語「バスク文化を知る」で、ラウブルについて地元のお土産屋さんが親切に教えてくれています。

バスク語で「ラウ」は「4」、「ブル」は「頭」という意味です。古代ギシリャからの四元素の思想を表しています。”土・空気・火・水”

<四元素の単語>
tierra(ティエラ)→土、agua(アグア)→水、fuego(フエゴ)→火、aire→空気(アイレ)
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バスク語

旅するスペイン語の街、バスク地方「サン・セバスティアン」には違う言語が混じり合う、とても面白い街のようです。スペイン語の他に、ここではバスク語が使われています。平岳大さんの旅の相方であるジン・タイラさんは曰く、「(バスク語を)別の言い方をするとeuskera(エウスケーラ)」だそうです。

その買うを、もっとハッピーに。|ハピタス

例えば…ピンチョスはスペイン語の書き方では”pinchos(ピンチョス)”ですが、バスク語の場合は”pintxos”となるそうです。

時々スペイン語と似ている単語もあり、砂糖の”azùcar(アスゥーカル)”はバスク語で”azukrea(アスクレア)”です。その他に、

レストランは、スペイン語で”restaurante(レストランテ)”、バスク語は”jatetxea(ハテチェラ)”と呼び、薬局は、スペイン語で”farmacia(ファルマシア)”、バスク語で”botika(ボティカ)”と呼びます。

やはり、スペイン語とバスク語は異なるのでお店の看板に同時に両言語を表示するところが多いようです。これは実に面白い街と言えそうです!

最後に自己紹介「私の名前はタケです」は、

スペイン語は、Me llamo Take.(メ ヤモ(ジャモ) タケ)
バスク語は、Ni Take naiz.(ニ タケ ナイス)

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バスクの文化

サン・セバスティアン市内にバスク文化を取り扱う重要な施設『サン・テルモ美術館』があります。

この美術館はかつて16世紀に建てられた修道院だったそうです。そのため、かつての礼拝堂が残り、ここで絵画などの芸術品が展示されています。テレビで観るより、実際に現地へ行けば感動しそうです。もし、バスクへ旅する機会があれば是非寄りたい一つのスポットです。

平さんたちが美術館に入館している間、バスクで生まれ育ったボランティアガイドのクララさんがサン・セバスティアンの食文化について説明してくれています。

15世紀の話です。15世紀といえばクリストファー・コロンブス(Cristóbal Colón)に代表される大航海時代です。

コロンブスたちが南米から帰ってきた時のことです。スペインに初めてジャガイモ、ピーパン、トマトなどが入ってきました。ヨーロッパにはなかった時代に2つの港に来たのです。1つは南のセビリア、もう1つがここサン・セバスティアンです。それに私たちはいつもフランス人と交流していました。

どうやら食文化は15世紀の大航海時代、異国の交流から始まったようです。

それから、バスク地方とはスペインの他の地方とは異なる点があります。バスク地方とはとても小さい地域です。山に囲まれているため、イスラム教徒はバスクまでたどり着きませんでした。そのため、他の文化と混ざらずにバスク独自の伝統が守られたのです。

バスクのスポーツは、アメリカでは既に知っているペロタ(pelota vasca)という球技、160キロ以上の石の重りを競い合う石持ちです。石持ち上げ大会は、働き者の多いバスクで日常の労働から生まれたものです。

一般的にバスク人はとても強くて決断力があって冒険好きだと言われています。少し内気ですが、誠実で働き者だそうです。この辺は我々日本人と共通していると思います。ただし頑固者。最初は控えめのようですが、一度知り合えばとても誠実な付き合いになるようです。つまり一生の友達(amigos para siempre)です。

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あとがき

バスクはスペインのようで、スペインではない別の国だと感じ取れます。今回の旅するスペイン語シリーズを観て、私はますますスペインへ行きたい夢が強まりました。人気のバルセロナなども憧れますが、特に、バスク地方はとても興味深いです。1549年、初めて日本へキリスト教を伝えに来たカトリック宣教師のフランシスコ・ザビエルはバスク人であったそうです。

ちなみに、東京ではバスク料理を楽しめるレストランがあるようですが、とても気になっています。また、スペイン語をある程度身に付いてきたら、バスク語などにも触れてみたいです。

それではHasta luego.
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