東京都清瀬市中里にある野菜直売所で見つけたのらぼう菜(間引き)というものを見つけて買い、自宅で初めて調理しました。のらぼう菜とは、アブラナ菜科アブラナ属の西洋アブラナの一種であり、旬は2月下旬から4月下旬頃まで、主な生産地は東京都西多摩地域から埼玉県飯能市周辺です。
のらぼう菜間引きを初めて食べる
のらぼう菜はだいたい春頃の旬らしいですが、秋(10月上旬)という季節外れに清瀬の野菜直売所ではのらぼう菜(間引き)という名で売っていました。この間引きという悲しい文字にとても気になっています。
間引きとは(間引き菜)
間引きというと、まずは日本史の授業で戦火や災害飢饉があった時代、貧困などで止むを得ず中絶からくる非常に心が痛ましい間引きです。
次は、鉄道業界ではよく「間引き運転」というアナウンスを聴いたことがありますが、つまり、運行予定の一部を取り止めて一時的に本数を少く運転することです。
そして、ここでの間引きとは栽培している植物の「間引き菜」というものです。苗を密植した状態から、少数の苗を残して残りを抜いてしまう作業ということなんです。その抜いた葉っぱ(ダイコン・カブ・ハクサイ・コマツナの葉など)を野菜として売るというイメージです。つまり、別名でいうと「つまみ菜」です。
のらぼう菜について
写真の通り、清瀬の野菜直売所で買ったのうらぼう菜(間引き菜)です。確かに見た目はアブラナに近いと思います。
のらぼう菜の歴史は江戸時代に遡ります。江戸初期には、東京都西多摩から埼玉県飯能市や比企郡小川町付近ではすでに多く栽培されていたと伝えられております。寒さにも強い菜っ葉で、1782年から1788年の天明大飢饉および1833年から1839年の天保の大飢饉の際には人々を飢餓から救った記録が残っています。その反面、当時は間引きも絶えなかったわけですから、何だか皮肉のような気がします。
のらぼう菜の栄養は小松菜の2倍と凄い
のらぼう菜はβ-カロテン、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄分、ビタミンA、ビタミンCと小松菜の2倍も栄養素を持ち、食物繊維も豊富です。
だから、抗発ガン作用、免疫向上、貧血改善、骨粗鬆症予防には良い野菜なんです。
のらぼう菜(間引き)の荏胡麻入りからし和えレシピ
まず、良く洗ったのらぼう菜をまな板にのせ、食べやすくカットします。その後、沸騰した鍋に入れて1-2分程度にさっと湯掻きます。
次に醤油と和がらしを混ぜ、湯掻いたのらぼう菜を和えて荏胡麻を加えます。
そして、お好みの器に盛って出来上がりです!
実際に食べてみると、のらぼう菜は小松菜とは味は違い、食感はシャキシャキしていました。これは体に良くて美味しいです。
ブログを見て下さりありがとうございました。
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