涼しくなってきた秋ですが、夏の疲れも残っていたりします。紫外線による肌の負担、気候変動による体調の変化とか、こういう時こそ免疫力を高めたいところです。今年はキャベツやレタスなどの葉物野菜が高騰していますが、何とか栄養のある野菜を取りたいです。特に積極的に取りたい野菜は抗酸化作用のある「パプリカ」です。
目次
パプリカ
パプリカは緑のピーマンと同じくナス科トウガラシ属です。特徴はピーマンより大きくて肉厚、甘みもあります。起源は、唐辛子(pepper)を新大陸の発見者であるコロンブスによってヨーロッパへ持ち帰り、ハンガリーで品種改良されたものがパプリカ(Paprika)となったようです。今日もハンガリー料理にはパプリカを多く使われています。
パプリカには抗酸化作用の高いビタミンが多い
パプリカはピーマンと比べてビタミンCは約2倍、ビタミンEは約5倍、β-カロテンは約3倍と栄養価は高いです。また、パプリカには赤色・黄色・オレンジ色などがあり、カラーピーマンとは別です。さらにパプリカの色の違いに栄養素も変わってきます。
赤色は、βカロテンやカプサイシンの色といわれ、他の色の中ではもっとも活性酸素を取り除く高い抗酸化作用があります。特に体の代謝を促進するでダイエットやビタミンEによる美肌の効果が期待できます。
黄色は、赤色の色素成分であるβカロテンやカプサイシンが少ない分、黄色の色素成分である「ルテイン」が多く含まれています。つまり、いいところ取りのバランスが期待できそうです。
オレンジ色は、赤色と黄色の両色素となり、栄養素も両方が含まれています。
その他、あまり近くのお店では見かけませんが、アントシアニン豊富に含まれている紫色、緑色などもあります。
そして、大流行のコロナ感染症予防対策としてパプリカを食べて免疫力を高めたいです。
パプリカの輸入事情について簡単メモ
スーパーでパプリカの産地は国産より韓国産が多く目立ちます。かつては生鮮品輸入が解禁された1993年以降にオランダからの輸入が大半でしたが、近年はオランダの種子と施設を韓国に導入され、韓国の方から日本に近いこと、その分輸送費も安く抑えることより現在に至っているようです。たまに、オランダ産が売っている程度ですね。
国産が少ない理由には、日本の気候の問題、生産コストなどの条件が厳しいことが明らかでした。しかし、少なくとも日本一生産量は宮城県が1位、次に茨城県が2位、北海道が3位と上がっています。他に山形県など東北・北関東辺りでほぼ生産している傾向のようです。
ちなみに、ある日、近くのスーパーでたまたま北海道産のパプリカが1個安かったので4個まとめて買いました。以前にも何度も国産を買ったことがありますが、大きさに関して韓国産と比べると、国産の場合はやや小ぶりなのですが、甘みとコクはこちら方が豊かだと思います。
作り置きが可能!パプリカのマリネ
北海道産のパプリカをつかったマリネを作りました。だいたい国産のパプリカの場合は皮も柔らかくてこのままでも十分に美味しくいただけますが、うちには高齢者の義母の歯が弱いために、加熱して皮を取り除いて食べやすくしてあげています。この調理法が、かえって甘さがマシ加えてフルーティーな味わいになります!作り方はとても簡単です。
使用した材料
- 北海道産のパプリカ(赤色・オレンジ色) 4個
- にんにく 1欠片
- オリーブオイル 大さじ1
- クレイジーソルト 隠し味程度
- 調理用合わせ酢※ 適量
※調理用合わせ酢は生活クラブで売っており、消費材の食酢をベースに、提携先の砂糖、塩など使用。酢の物やサラダ、鶏のさっぱり煮など、和洋中幅広い料理に活躍できてしまいます!
作り方
①パプリカを半分ずつ切る。
②中身の種を取り除く。
③ガスレンジで表面がほんのり焦げ目付く程度に軽く焼く。
③パプリカの皮をそっと丁寧にむく。
(加熱することで皮が向きやすくなる。また、全部むききれなくても大丈夫!)
④食べやすく縦に切る。
⑤フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、カットしたにんにくを加える。
(弱火、にんにくは焦げないようにする。)
⑥にんにくの香りが出たら、パプリカを加えて軽く炒める。
⑦クレイジーソルトでちょっぴり隠し味、最後に調理用合わせ酢を加えて、少し加熱した後は火を止める。
⑧清潔な容器にマリネ液ごと移し、しっかり冷ましてからラップして冷蔵庫へ。
(保存期間は3~4日以内を目安にしている。)
ひとこと
筆者が作ったマリネは他の料理の付け合わせにも使え、パスタやサラダに加えても美味しかったです。
以上、記事をご覧いただきありがとうございます。