現在、要介護3となった義母は週2回デイサービスへ通っています。要介護3は中度であることから要介護1~5の中で一つの節目と呼ばれ、足腰が不安定となり、立ち上がる、歩行する、階段を昇り降りなどが自分一人では難しく、食事やトイレ、入浴も介助が必要となっていきます。また、身体機能の他、理解力も低下するので認知症も悪化します。
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要介護3から特別養護老人ホームへ申し込める
要介護3から受けられるサービスは、特別養護老人ホーム(特養)へ入居が可能ということです。やはり、前置きの通り、要介護3になると家族がおうちで介護することに不安を感じることもあり、要介護者を施設に入居させるケースが多くなります。
義母を特養に申し込むべきか?
義母はうつ病及びパーキンソン病と診断されています。今のところ認知症ではありませんが、思考や理解力も低下していることから物忘れや同じ話の繰り返しも気になってきています。また。長引くめまいもあり、頭などを動くと全身ふらつきやすくて自力で外出も困難、人との目が合わせられなかったり、テレビや新聞、書物など辛くて画面も見れない、ついこの間聴いていたラジオを聴くのも億劫など、外部からの刺激を受ける機会が激減しました。これらは我が家にとって深刻な問題です。
本人のいずれの病状も認知症への入り口であることは間違いなく、週2回はデイサービス、自宅ではフレイル予防のために室内歩行や手足の動作、嚥下機能の訓練をさせています。しかし、これらはあくまでも心身機能の低下を遅らせるための手段にすぎません。
要介護3から特養の入居が可能であることは知っていますが、我が家の経済状況もあり、週2回のデイサービスやこれから検討している訪問看護で精一杯です。また、費用の安い特養となると100人以上待たされることもあるし、もし仮に入居となるといずれも家計を支えていくために、どこか安定した職場でしっかりフルタイムで仕事していく必要もあります。
元介護士である義母の妹より特養の申し込みをすすめる
ある日のこと、筆者のスマホに義母の妹さん(夫からみて叔母)からラインが来て、義母にたまには叔母へ電話するようにすすめました。本人は悩んで深く考え込んでいましたが、夫と一緒に何とか説得して、叔母のところへ電話をしてくれました。最初は相手の方で留守電でしたが、後に相手から電話をかけてくれたので、やっと姉妹同士の会話が出来ました。久々に叔母とお話する義母は緊張状態でしたが、うつ病であること、要介護3になったことをはっきりと伝えられました。相手は驚きましたが、叔母は30年近く介護士として施設で働いた経験があることから、「お姉さん、(特養に)3~4年待ち、入居できるか分からないけれど、今から申し込んでみたら?」とすすめられたそうです。
義母のそばで聞いていた夫も心が動き、特養の申し込みを検討することになりました。確かに、要介護3である義母の状態がいつ悪化するかどうかも予想が付かないことも起こり得ます。いざという時、特養に入居させたいと思ってもすぐには容易ではありません。
次回、ケアマネジャーに特養の申し込みについて相談
特養の入居について、筆者も少し勉強してみましたが、申し込み順ではなく、入居の審査は優先順位の点数にもあるようです。
現在、義母の担当するケアマネジャーが月1度、我が家に訪問してくれます。その時に、本件について相談してみようと思っています。義母も入居が可能か否やにも関わらず、いろいろと情報を知るのも損はないでしょう。
介護する側、とにかく一人でかかえこまないこと
要介護3以上となると長い目で見た場合、在宅介護していくうちに先行き不安になることがあります。介護する側は心が折れそうな時もあります。一人で抱え込まずに、地域包括支援センターやケアマネジャーに相談したり、もし知人で介護士がいる場合は話を聞いてもらうと気持ちが楽になります。また、ショートステイや特養の入居の申し込みも検討すべきだと思います。